日本漆アカデミー発足の趣旨と活動協力のお願い

日本漆アカデミー発足の趣旨と活動協力のお願い

(研)森林総合研究所東北支所産学官民連携推進調整監 田端雅進

漆サミットは漆サミット実行委員会が主催で、漆に関わるすべての人々が一堂に会し、情報交換や相互理解、協働作業を通して漆産業と技術・文化の継承と発展を図る目的で2010年に始まりました。この漆サミットは2015年で7回を迎え、その中で明治大学のほか、漆に関わる産地、岩手県二戸市浄法寺町、石川県輪島市、京都市で開催されてきました。漆サミットを開催する中で、日本の漆文化を継承し、更に発展させるためには、漆に関わるネットワークの形成や諸機関等との連携・強化の必要性を強く感じました。また、漆サミットだけでなく、講演会、ワークショップ、見学会等を通じて漆に関わる知識の普及啓発や相互交流を行う必要があることから、それを担う母体として、2016年3月に「日本漆アカデミー」を発足することといたしました。「日本漆アカデミー」では漆に関連するすべての分野と活動に関わる人びとのネットワークを形成することで、互いの情報交換と相互理解、そして協働しての漆文化の継承と発展を目指すことを目的にしています。今後、「日本漆アカデミー」では漆サミット、講演会、ワークショップ、見学会等を主催するほか、ホームページ等による情報発信も行っていきますので、漆に関わる皆様のご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。