1.趣旨

「漆サミット2012 in 浄法寺」は、文化財の保存修復に不可欠な植物性資材の一つである日本産漆が抱える現状や課題、最新の研究成果等について発表・討論・共有することで、ふるさと文化財の森「浄法寺漆林」や「浄法寺漆」をはじめとする日本国内のウルシ林や日本産漆の普及啓発を図ることを目的として実施するものです。

日本人は縄文時代から漆の優れた特性を知り生活の中で漆を使い、愛でてきました。

漆器はかつて中世の西洋において、「japan」と呼ばれていたほどで、日本は世界に誇る漆の国であると言えます。中でも岩手県は二戸市浄法寺町を中心として、良質な漆の生産地という背景を持ち、漆文化が深く根付いている地域となっています。

漆掻きの様子

中でも、岩手県二戸市は浄法寺町を中心として、民間と行政が連携してウルシの植栽や管理を進め、その独特な漆掻き技術により現在日本産漆の約8割を生産する国内最大の生産地として漆文化が根付いている地域であり、その漆は京都鹿苑寺金閣や日光二社一寺といった国宝や重要文化財の修理・修復に使用され、我が国の文化財保存に欠かせない存在となっています。

しかし、日本産漆の需要が落ち込んでいる中で生産量の減少傾向が続くとともに、ウルシ林の荒廃や漆掻き職人の高齢化が進んでおり、優良なウルシ原木の資源確保や後継者の確保は喫緊の課題となっています。また、「浄法寺漆」の一般消費者への認知度は極めて低いことから、積極的に普及宣伝し、認知度を高めていく必要があります。

ウルシ林見学会の様子

本サミットは、こうした課題解決に向けた環境醸成を図ろうとするものであり、多くの皆様の参加を心から期待するものです。

浄法寺漆共進会の様子

2.主 催

 漆サミット実行委員会(文化庁委託)、(独)森林総合研究所、岩手県二戸市

3.共 催(予定)

 岩手県県北広域振興局、日本うるし掻き技術保存会

4.後 援(予定)

 林野庁、明治大学、岩手県浄法寺漆生産組合、日本産漆を支援する壱木呂の会、二戸市社会福祉協議会浄法寺支所、ふれあいのまちづくり推進会、日本文化財漆協会、報道機関ほか

 5.期 日

 2012年(平成24年)10月12日(金)~10月14日(日)

 

詳細については,以下のページをご覧ください。